実現したばかりのソーシャルリーディング
ソーシャルリーディングは「同じ本を読んでいるほかの読者とつながる良い方法」だが、それを推し進めるとどのようなアイデアにつながるかを試行する取り組みが増えてきている。
読者が互いの素性を明かすことなく、ある本について考えをまとめたり、アイデアを共有するバーチャルブッククラブとして機能するソーシャルリーディングに参加できるプラットフォームは幾つか存在する。
ソーシャルリーディングはより良い理解を得ることを目的に他者とつながる優れた方法だが――潜在的には教育分野でより大きなインパクトを与える可能性があり、例えば学生と教師がバーチャルに書物について議論できる――、今のところ、「同じ本を読んでいるほかの読者とつながる良い方法」に留まっている。
起業家であり、ベンチャーキャピタリストであり、著者であり、Tech StarsとThe Founder Groupの創設者でもあるブラッド・フェルド氏は、ソーシャルリーディングのアイデアを新たな領域へと導いた。タイトル『Startup Communities: Building an Entrepreneurial Ecosystem in your City』を通じてつながった人はTwitterのようなやりとりでバーチャル会議を行ったり、タイトルに関するノートを共有したり、実世界にインパクトを与える可能性のあるビジネス上のつながりを作ることができる。Bookshout!とStartup Americaがホストするこのキャンペーンにより読者はフェルド氏、AOLの共同創設者のスティーブ・ケース氏、Startup Americaのスコット・ケースCEOやほかの起業家を読書を通じてフォローできる。
Startup Communitiesは12.99ドルでBookShout!プラットフォームから入手でき、最初の3章は無料で公開されている。Startup Americaは今後刊行予定のタイトルでも同様の企画を展開しようとしている。BookShout!では250出版社、10万冊の書籍にiPad、iPhone、iOS、Android、Webからアクセスでき、ユーザーはより魅力的な読書体験を求めてFacebook、Twitterを含むネットワークで自分の考えやノートを共有できる。
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