電子書籍の利用経験は56.8%、コミックと小説・文芸書が人気――MMD研究所調査
MMD研究所が電子書籍に関する利用実態調査を実施。第1弾の調査結果では電子書籍の利用率に加え、もっとも読むジャンルや満足度などをまとめている。
MMD研究所は、「電子書籍に関する利用実態調査1」の結果を発表した。
同調査は1月30日〜2月1日にかけて、20歳〜49歳の男女673人を対象に行ったもの。第1弾となる今回は電子書籍の利用率に加え、電子書籍利用者を中心にジャンルや満足度など12問を聞いている。
電子書籍の利用状況については「無料の電子書籍を読んだことがある(34.6%)」「有料の電子書籍を読んだことがある(6.2%)」「無料・有料、両方の電子書籍を読んだことがある(16.0%)」を合わせて、56.8%が電子書籍の利用経験があると回答。男女別では男性の64.0%、女性の48.3%が有料・無料を問わず電子書籍の利用経験があった。
購読頻度は「試しに読んでみた程度」(39.1%)がトップ。次いで1カ月に「1冊〜2冊」が25.6%で、1カ月に1冊以上電子書籍を読むという回答は43.2%だった。
もっとも読んでいる電子書籍のジャンルは「コミック」が33.3%、「小説・文芸書」が32.8%、「ビジネス書」11.3%となった。男女別では、男性が「小説・文芸書(29.9%)」「コミック(28.3%)」「ビジネス書(15.0%)」、女性が「コミック(42.6%)」「小説・文芸書(38.2%)」「ビジネス書(4.4%)」の順となっている。
そのほか、電子書籍を読むようになってから「読書機会」が増えたという回答が35.4%、電子書籍に「満足している」という回答が電子書籍利用者の半数、といった結果が出ている。
なお、第2弾「電子書籍に関する利用実態調査2」は2月14日にリリースを予定。電子書籍非利用者および試しに読んだ程度の利用者を対象に、利用意向/理由/利用したい端末について聞いているという。
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