Barnes & Noble、2013年のNOOK売り上げ減少を認める
Barnes & Nobleは自社の電子書籍リーダーと電子書籍の売り上げが期待通りに推移していないことを明かした。彼らの次の一手は?
Barnes & Nobleは多くの業界関係者が声を潜めて話していた内容を認める声明を発表した。同社は、電子書籍と電子書籍リーダーの売り上げが30億ドルを下回ることを認めたのだ。2012年に同社のデジタル部門全体が2億6200万ドルの赤字だったことも併せて明らかにしている。
Barnes & Nobleの売り上げが低下している大きな理由の1つは、市場での新製品の販売量が少ないことだ。初代NOOK Wi-FiとNOOK Colorがリリースされたとき、市場には現在ほどガジェットがはんらんしていなかった。しかし現在、Amzon、Google、ASUS、Samsungの低価格デバイスが世界的に増加している。
Barnes & Nobleは自社小売店舗でNOOK電子書籍リーダーとタブレットの売り上げ台数が少なかったため、1月にホリデーシーズンの売り上げが好調ではなかったこともレポートした。ホリデーシーズンの売り上げは前年に比較して12.6%低下し、3億1100万ドルに留まった。このニュースは投資家の理解を得られず、Barnes & Nobleの株価は4%低下した13.60ドルとなった。
Barnes & Nobleは2月28日に投資家向け電話会議を行う予定で、苦戦するNOOK部門を下支えするために採用する戦略が明らかになるはずだ。
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