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BookLiveと三省堂書店、入手困難本に再び光を当てる事業を開始:まずは平凡社「東洋文庫」
BookLiveと三省堂書店は3月7日、書店で入手困難な書籍を紙と電子の両方で販売する「インタラクティブ ブック ソリューション」事業の開始を発表した。まずは平凡社の「東洋文庫」を三省堂書店オンデマンドでも取り扱う。
電子書店「BookLive!」を運営するBookLiveと三省堂書店は3月7日、書店で入手困難な書籍を紙と電子の両方で販売する「インタラクティブ ブック ソリューション」事業の開始を発表した。
同ソリューションは、絶版本や入手が困難になった本などを両社が出版社に交渉して電子データ化、電子書籍を「BookLive!」で、紙の書籍を「三省堂オンデマンド」を通じて販売するというもの。三省堂書店オンデマンドは店頭で注文に応じて印刷・製本を行うサービスで、エスプレッソブックマシンと呼ばれる印刷製本機がその場で注文に応じて製本まで行う。このサービスの実際の様子は「三省堂書店オンデマンドで『本のATM』を体感してみた」が詳しい。
今回の取り組みでは、アジア各地の古典作品を翻訳し詳細な解説をつけた平凡社の「東洋文庫」を、三省堂書店オンデマンドでも販売することから開始する(すでにBookLive!では配信されている)。重版がかからず市場での流通が減るいわゆる品切重版未定の作品をニーズに合った量だけ印刷・製本する点ではよいこのサービス。エスプレッソブックマシンの設置店が少ないことなど課題も挙げられるが、権利者が不明となっている「孤児作品」が出版社との交渉により復刊に至るのかどうかも注目したい。
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