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Kindleに対抗できるか――ドイツ複数書店が共通プラットフォーム「Tolino」発表
ドイツの主要書店グループとドイツテレコムが共通デジタル・リーディング・プラットフォーム「Tolino」ブランドを発表した。
ドイツの主要書店のThalia、Weltbild、Hugendubel、Club Bertelsmannは3月1日、デジタル・リーディング・プラットフォームとして共通ブランド「Tolino」を発表した。ドイツテレコムもこのプラットフォームに名を連ねている。
Tolino専用の電子書籍リーダー端末「Tolino shine」は6インチのE Inkタッチディスプレイを搭載し、Kindle Paperwhiteと同様、フロントライトを備え暗い場所でも読書できる。また、片手で、立位状態で読むのに最適に設計されているとしている。
内蔵メモリには2000冊のタイトルを保存でき、SDカードでの拡張可能。またTolinoで購入した書籍はテレコムが用意したオンラインストレージ上に無制限に保存でき、ドイツ国内1万1000個所の無料Wi-Fiスポットからアクセス可能となっている。(通信はWi-Fiのみとなっている)
同端末は3月7日にドイツ国内の1500書店ほか、オンラインでも販売される。価格は99ユーロ。EPUB、PDF、TXTファイルをサポートする。サービス開始と同時に30万タイトルを提供していく考え。
今回のブランド発表についてWeltbild CEOのカレル・ハフ氏は、ドイツ大手書店でも、各自のオンラインストアと端末はあったが、「米国の巨人」であるAmazonに対抗し、充分な競争力を持つために共通のプラットフォームに踏み切った、と語った。
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