米Amazon、サイトオーナー向け「Send to Kindle」ボタンを公開
Amazon.comがWebサイトオーナー向けに「Send to Kindle」ボタンを公開した。Web上のコンテンツをユーザーがワンボタンでKindleに転送するためのもの。
米Amazon.comは3月20日(現地時間)、Webサイトオーナー向けに、WebページのコンテンツをKindleに転送可能にするボタンツール「Send to Kindle Button」を公開した。併せてWordPress用の同プラグインも公開されている。
Webサイトオーナーは「Send to Kindle Button」のサイトでこのボタンを設置するためのコードを生成でき、それを用いることでサイト上のコンテンツをKindle端末/アプリで読める形で提供できる。
Web上の記事などをKindleで読みやすい形にして転送するユーティリティは、Chromeのエクステンション「Send to Kindle for Google Chrome」などユーザーサイドではすでに用意されていたが、今回は、これをWebサイトオーナー向けに提供したというのが新しい。
Webサイトの中には、サイト上のコンテンツを電子書籍化して販売するなどして新たな収益を模索する動きもある。このボタンの設置はユーザーフレンドリーだが機会損失につながらないかと考える方もいるだろう。米TIME、米Washington Postなどはさっそくこのボタンをサイトに導入しているが、Kindleストアで定期刊行物を配信している場合には、そこへの誘導を図るようボタンをカスタマイズできることを利用し、自社の定期刊行物(例えば米Washington Postなら広告が入らない『The Washington Post for Kindle』)の露出とてんびんに掛けているようだ。
こうしたウィジェット的なボタンはすでに数多く存在し、今回の発表に類似するサービスとしては米Evernoteなども存在する。「後で読む」サービスの1つとして、今後Kindleが台頭してくるだろうか。なお、実際の利用にはAmazon.comのアカウント、または、Amazon.co.jpのアカウントと統合したAmazon.comのアカウントが必要。
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