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高解像度のNexus 10で電子“雑誌”を読む――主要サービス比較(2/2 ページ)

電子書籍の読書体験を語る上でビューワのできは重要な要素の1つ。今回は主要電子書店アプリでの電子“雑誌”の表示をNexus 10を用いて徹底比較してみた。

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総合書店 honto

honto電子書籍ストア」のAndroidアプリ「総合書店 honto」。本稿執筆時点のバージョンは2013年4月12日更新の4.4.1。原則としてWi-FiのみモデルのAndroidタブレットには非対応だが、Nexus 7とNexus 10には対応している。

 hontoの詳細なレビューは『電子書店完全ガイド――honto』で確認してほしい。



ストアトップ画面

[雑誌]トップ画面

雑誌も[立ち読み]ができる。Androidの場合はなぜかファイルサイズが小さい


上下の余白部分は黒、ページめくりは左右の端をタップかスワイプ。ページ切り替えは素早い

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示。あまり大きく拡大できない

中央タップで上部にメニュー、下部のスライダーでページ移動
週刊東洋経済 2013年3月9日号/東洋経済新報社


左下のアイコンタップでサムネイルが表示される

右上の吹き出しアイコンタップで、ページにコメントが残せる

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示


横向きにすると見開き表示になる

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示

電子書籍 BookLive! Reader


電子書籍 BookLive! Reader

電子書店「BookLive!」のAndroidアプリ「電子書籍 BookLive! Reader」。本稿執筆時点のバージョンは2013年2月8日更新の2.2.2。

 BookLive!の詳細なレビューは『電子書店完全ガイド――BookLive!』で確認してほしい。



ストアトップ画面

[雑誌]トップ画面

雑誌も[立ち読み]ができる


上下の余白部分は黒、ページめくりは左右の端タップまたはスワイプ

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示。非常に大きく拡大できるが、その分画像のアラは目立つ

中央タップで下部にメニューとページ移動のスライダー


サムネイル表示はスタイリッシュだが目的のページを判別するのは難しい

スワイプ操作で紙をめくっているような表現になる

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示

 サムネイルの一覧はFujisanReaderと同様に、中央以外が傾いた状態で表示されるが正直見づらい。スタイリッシュさと実用性を両立したUIの模索はまだこれからのようだ。



横向きにすると見開き表示に

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示

電子書籍 GALAPAGOS


電子書籍 GALAPAGOS

シャープの電子書店「GALAPAGOS STORE」のAndroidアプリ「電子書籍 GALAPAGOS」。本稿執筆時点のバージョンは2013年3月26日更新の2.3.10。

 電子書店の詳細なレビューは「これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――GALAPAGOS STORE」だ。定期購読した雑誌は自動配信されるのが大きな特徴。



ホーム画面

定期購読した雑誌はここへ自動配信される

ストアはブラウザで開くが、もちろん試し読みはできる

 GALAPAGOSのビューワはスクリーンショットが撮れないため、以下の画像はカメラで撮影している。ほかの項とは条件があまりにも異なるので単純な比較は難しいが、ご了承いただきたい。



上下の余白部分は薄いグレー、ページめくりはスワイプ

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

画面タップで下部にメニュー


[サムネイル]の一覧は比較的見やすい

スワイプ操作で紙をめくっているような表現になる

接写してみたが、他のビューワと同じような画像を撮るのは難しい


横向きにすると見開き表示に

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

接写してみたが、他のビューワと同じような画像を撮るのは難しい

ソニーの電子書籍 Reader


ソニーの電子書籍 Reader

 ソニーの電子書店「ReaderStore」のAndroidアプリ「ソニーの電子書籍 Reader」。本稿執筆時点のバージョンは2013年4月18日更新の3.2.0。このアプリ単独では電子雑誌を読むことができないため、別途「Reader 拡張機能」をインストールする必要がある。拡張機能のバージョンは2013年4月18日更新の3.2.0。

 電子書店の詳細なレビューは『電子書店完全ガイド――Reader Store』で確認してほしい



ホーム画面。書籍、雑誌、コミックと自動的にフォルダ分類されている

ストアトップ画面

小説やコミックでは可能な試し読みが、雑誌には対応していない


上下の余白部分は濃いグレー、ページめくりは左右の端をタップかスワイプ

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

中央タップで上部にメニュー表示、下部にスライダー


目次は各項のタイトル一覧になっている

スワイプ操作で紙をめくっているような表現になる

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示


横向き・見開き表示であれば問題なく表示される。余白は白

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示

電子書籍・コミックリーダー ebiReader


電子書籍・コミックリーダー ebiReader

電子書店「eBookJapan」のAndroidアプリ「電子書籍・コミックリーダー ebiReader」。本稿執筆時点のバージョンは2013年4月10日更新の2.1.18.0。

 雑誌の本格配信は、2013年3月15日に始まったばかり。



ホーム画面

[ショップ]はブラウザで開く

小説や漫画には対応している試し読みが、雑誌は非対応


上下の余白部分は白、ページめくりは左右の端をタップかスワイプ

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

中央タップで下部にメニュー、スライダーでページ移動


サムネイル表示機能はない

スワイプ操作中に指を止めると、ページ表示もその位置で止まる

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示


横向きにすると見開き表示になる

ダブルタップかピンチアウトで拡大表示

この画像をクリックで、未拡大状態のドットバイドット画像を表示

まとめ

 電子雑誌は、一般的な電子書籍(コミック)よりファイルサイズが大きい。電子雑誌専門店4カ所とBookLive!はダウンロード中から閲覧できるが、honto、GALAPAGOS、Reader、eBookJapanは、ダウンロード完了まで待つ必要がある。また、基本的にはどの電子書店も電子雑誌は画像ベースだが、今回の調査では唯一、Zinioが文字情報をベクタ画像で持っていた。画像が荒いと、写真のキャプションやルビなどは判別が難しくなるが、ベクタ画像であれば拡大しても再計算してジャギーのない表示ができる。こういう工夫がなされていれば、多少小さい画面でも高い可読性を提供できるだろう。

 雑誌というのは、見開きで見ることを前提としたレイアウトになっている場合が多い。Nexus 7などの1280×800ピクセル端末で電子雑誌を読む場合は、どうしても見開きではなく片側1ページでの閲覧になってしまう。しかし、Nexus 10の解像度であれば、雑誌本来のレイアウトで楽しむことができるだろう。そういった新しい次元の高解像度端末は、ずっと第3世代以降のiPad Retinaが孤高の存在だったわけだが、Android勢からもようやく新しい領域に踏み込んだ端末が現れたと言えるのではないだろうか。

著者プロフィール:

 フリーライター。ブログ「見て歩く者」で、小説・漫画・アニメ・ゲームなどの創作物語(特にSF)、ボカロ・東方、政治・法律・経済・国際関係などの時事問題、電子書籍・SNSなどのIT関連、天文・地球物理・ロボットなどの先端科学分野などについて執筆。電子書籍『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を自主出版で配信中。

 Google+のアカウントはこちら、Twitterのアカウントは@ryou_takano


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