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小学館、「開高健 電子全集」の配信を開始
今なお多くのファンを魅了する芥川賞作家・開高健氏のすべての著作物をまとめた電子オリジナルの個人全集「開高健 電子全集」の配信がスタート。同氏の作品は紙では小学館からは1冊も出版されていないが、電子全集を同社が手掛けたことも目を引く。
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小学館は5月31日、2012年末に配信を予告していた芥川賞作家・開高健氏の電子書籍全集「開高健 電子全集」の配信を開始した。
同全集は、『裸の王様』で芥川賞を受賞し、その後も数々の文学賞を受賞、没後20年を過ぎてもなお多くのファンを魅了し続ける開高健氏の小説全68作品、釣り紀行11作品、ルポ6作品、および膨大な評論・エッセイ・対談・座談会を年代別・テーマ別に再構成してまとめた電子オリジナルの個人全集。各巻の巻末には、単行本未収録のインタビュー記事や生原稿、コレクション写真や当時の担当編集者による解説が付録として付いている。
全20巻で、価格は各巻1000円(税抜き)。毎月1巻ずつ約2年にわたって配信していく(5月のみ2巻配信)。EPUBに対応している主要な電子書店で販売される。また、配信開始記念として、独特の言い回しなどが堪能できる『開高健名言辞典<漂えど沈まず>』も紙書籍で刊行された(電子版は6月28日発売予定)。
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