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米司法省の電子書籍エージェンシーモデル訴訟、3日目でついにAppleとAmazonが対決
Appleと大手出版社による電子書籍の価格談合に関する裁判で、Amazon.comが証言台に立ち、Apple弁護団と対峙した。
大手出版社がAppleと交わしている電子書籍のエージェンシーモデル価格契約を違法であると米国司法省が告発した裁判が今週月曜日から始まった。そして3日目となる水曜日、ついにAmazon.comのKindleコンテンツ責任者が証言台に立ち、Apple弁護団と対決した模様。
Mac系ニュースサイト「MacNN」によると、Appleは独禁法違反ではないとして強固に反論しているが、Amazon側のラッセル・グランディネッティ副社長が証言台に立ち、Apple側がとったエージェンシーモデル策に対抗するため電子書籍を卸値以下の赤字価格で販売したと説明。しかし、その前に大手出版6社側との交渉で喧嘩になっていたことも認めた。
大手出版社などもすでに証言台に立っているが各社とも証言が微妙に食い違っており、裁判は想像以上に難解さを増している。
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