せーのっ! アンリミテッドバースト! 待ってましたの『アクセルワールド14「激光の大天使」(電撃文庫)』です。
全巻の最後が「またいいところで終わるな〜」「文化祭関係がほとんどだな〜」と思わせておいての最新刊は何と”ほぼ全編デュエルアバター”となっております(後書きで作者も言ってるけどね)。しかも今回は四神「セイリュウ」そして大天使「メタトロン」の2戦。ボリューム満点の内容となってまして読み応え抜群! な感じですよ。
アクセルワールドって?
生活のほとんどを首につけるニューロリンカーという端末(PCのようなもの)で行う近未来。デブで、チビで、いじめられっこだった主人公「有田春雪」は生徒会副会長である「黒雪姫」から突然の誘いを受ける。
もっと先へ、加速したくはないか少年
この一言に惹かれた春雪は、黒雪姫に言われるままブレインバーストというゲームをインストールする。このブレインバーストは一言で言えば対戦ゲームなのだが、脳の認識を1000倍に加速するという驚異的な能力も備えていた。
そしてそのゲーム内で使うアバターはブレインバーストのプログラムがプレーヤーのトラウマや心の傷を読み取り、具現化する。そんな有田春雪の心が生み出したアバターは「シルバークロウ」という名の銀色の華奢なアバターだった。
目立った特長もなく、強そうにも見えないそのアバターは加速世界で唯一つの「飛行」アビリティを覚醒させる。そしてシルバークロウこと有田春雪は黒雪姫のアバター「ブラックロータス」とともにブレインバーストの世界へと飛翔していくのであった。
現実時間約1分?
この14巻は前巻のラストからの続き物です。故にまずは元四元素(エレメンツ)の一人であるアクアカレントの救出から始まります。セイリュウの猛攻をかいくぐり、最凶にして最大の攻撃「レベルドレイン」をもかいくぐりカレント救出は無事成功します。
この作戦の一番の功労者はもちろんシルバークロウ、ではなくパドさんことブラッドレパード。レベルドレインに対抗するため、長い歳月をかけて準備をしてました。そしてその甲斐あっての見事な救出劇でした。
その後もう1つの目的であるメタトロン戦へと向かうわけですが、ここでなんと邪魔が。ブレインバーストの世界では時間が1000倍になるため待ち伏せはほぼ不可能といわれています。
しかし、それを乗り越えた待ち伏せがあり、それと一戦交えているさなか……何と通常では動かないはずのメタトロンが乱入! そしてとんでもない威力(基本的に1秒で即死)のレーザーを発射! その場にいる全員が驚がくする中、対メタトロンのために覚醒させたアビリティを持つシルバークロウがそのレーザーを食い止めていると、なぞの声が……この続きは皆さんの目で確かめてください。
一言「メタトロンたんはツンデレ」
ここまでやっておいて現実世界では1分も経ってないとか。時間を1000倍に加速するってすごいですね。次巻が楽しみになる内容なのは間違いないのですが、次で本当に終わります?
わたしはアニメからアクセルワールドを知った人間なんですが、一番好きなのは師匠です。なので師匠が活躍する二期はよう。
(評:ラノコミどっとこむ編集部/せふぃ)
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