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ロシア国内の2012年の電子書籍売上高は約7.5億円、違法コピーの規模はその16倍
Publishing Perspectivesが伝えるロシアの2012年の電子書籍市場規模は前年比2倍の約7.5億円規模。違法コピーが市場を浸食している。
Frankfurt Book Fair事務局が運営する米国向け出版業界ニュースサイト「Publishing Perspectives」によると、違法コピー問題に苦しむロシアの2012年の電子書籍市場規模が前年比2倍の2.5億ロシアルーブル(約7.5億円)に成長したとのこと。
ロシアは、前メドヴェージェフ政権時代から教育現場への電子書籍導入をうたい、欧米の関連ベンチャー数社を買収・誘致したりしている。しかし、国民に読まれている電子書籍の9割以上は違法コピー版で、世界的に見てもその比率は圧倒的に高い。
それでも、現地関係者の間では2017年までに電子書籍は書籍市場の5%程度まで成長できるとみている。
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