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「紙媒体の方がディスプレーより理解できる」ことが脳科学実験で判明
同じ情報でも紙媒体(反射光)とディスプレー(透過光)では脳はまったく違う反応を示す――そんな実験結果が発表された。
ディスプレーよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れている――そんな実験結果を凸版印刷子会社のトッパン・フォームズが7月23日に発表した。
同社は、脳科学実験を国際医療福祉大学の中川雅文教授(医学博士)監修の下、ダイレクトマーケティングの専門会社、ニューロ・テクニカとダイレクトメール(DM)に関する調査を実施。人がある特定の活動をするときに脳のどの部位が関わっているのかを調べることができる近赤外光イメージング装置を利用し、DMに接したときの脳の反応を測定したという。
実験の結果、同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレー(透過光)では脳はまったく違う反応を示し、特に脳内の情報を理解しようとする個所(前頭前皮質)の反応は紙媒体の方が強く、ディスプレーよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れていることなどが確認できたとしている。
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