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地域特化型電子書籍ポータルサイト「akita ebooks」がプレオープン:読んでけるやづいにゃいがー
秋田県に住む人たち、秋田県に関心があるすべての人たちのための地域特化型電子書籍ポータル。
11月1日、秋田県に関連した電子書籍を無料で閲覧できる地域特化型電子書籍ポータルサイト「akita ebooks」がプレオープンした。正式オープンは12月の予定。メインキャラクターには地元のゆるキャラ「ニャッパゲ」が起用されている。
秋田協同印刷が運営している同サービスは、県や市町村など自治体が発行する刊行物や、NPOなど社会貢献を目的とする公的団体の活動紙、地域に役立つ情報紙など、秋田県に特化したコンテンツを電子書籍(PDF)で無料配信するもの。
これらのコンテンツは商業印刷物と異なり、発行部数に限りがあることも多く、紙で手にする機会が少ない。県外からではなおさらだ。そうしたものを地場の印刷会社が電子化することで、秋田県に住む人たち、秋田県に関心があるすべての人達に、情報を共有してもらうことを目的としている。
「地元企業が地域全体を押し上げるための一助として、また、印刷業の新しい切り口として電子ブックを気軽に認知してもらいたい」(秋田協同印刷の熊岡雅也さん)
こうした地域特化型の電子書籍配信サービスは、2011年の沖縄eBooksにはじまり、2012年に宮崎南印刷が開始したmiyazaki ebooks以降広がりをみせ、現在では「Japan ebooks」として未発表のものも含め12府県でサービスが提供されている。Japan ebooksは将来的に、全国47都道府県が連携し、観光誘致など、各地域県の活性化や発展に寄与していくことを目指すとしている。
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