約3割のスマホユーザーが電子書籍を利用――画面制約上の課題も明らかに
リビジェンがスマートフォンユーザーを対象に、電子書籍に関するアンケートを実施。約3割が「読んだことがある」と回答した。
リビジェンは12月18日、スマートフォンユーザーを対象にした、電子書籍に関するアンケート結果を明らかにした。対象は全国の10代から30代の一般男女500人。調査期間は2013年12月17日午前10時ごろから午後8時ごろ。
調査の結果、「スマホで電子書籍を読んだことがある」と答えたのは、全体の29.4%。年代別では10代が約30%、20代は約27%、30代では約32%だった。性別では男性が約36%、女性25%となった。
電子書籍ではなく、紙として手にとって読みたい本についての質問では、「子どもに読ませるもの」「好きな俳優の写真などが入っているもの」「参考書」「心に残る言葉がるもの」などが挙げられた。
電子書籍に限らず、読みづらいレイアウトについての質問では「改行がガチャガチャ」「一行が長くて文字が小さい」「行間開けすぎ」「文字が大きすぎてたくさんスクロールしなければならない時」などが挙げられた。
スマートフォンでは画面が小さいため、たくさんの情報量を表示させようとすると文字が小さくなり、文字を大きくするとスクロール操作が増えてしまうという課題が明らかになる結果になった。「ケータイ小説とか、スマホや携帯電話用に作られた文章なら電子書籍でいいと思います」という回答もあり、長時間の読書は電子書籍専用端末などで行い、スマートフォンでの電子書籍利用は「スキマ時間の有効活用」にとどめておくか、スマートフォン用に最適化されたものを利用するのが、電子書籍との上手な付き合い方なのではないか、と感じた。
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