電子書籍頒布補助団体 対面電書は、ウェブサービス「対面電書」を開始した。
電子書籍は印刷代がかからない、印刷所に入稿するより自由に締め切りを設定できる、差し替えが楽、搬入・搬出に手間がかからないといったメリットがあるが、現物がないため、オンラインでの販売が主流で、その恩恵を受けられるはずの同人イベントなどでは扱われることがほとんどない。
対面電書では、頒布したい本のPDFファイルをサイトにアップロードし、頒布したい数のシリアルを発行してもらい、発行されたシリアルを印刷して紙の本の代わりに頒布することで、電子書籍の対面販売を可能にした。購入者は対面電書サイトでシリアルを入力して同人誌のファイルをダウンロードできる。ダウンロードされたPDFファイルにはプロテクトがかけられていないので、PDF対応の好みのビューワで閲覧できる。
ダウンロードできる期間は、シリアル入力から1週間なので、たとえシリアルが流出したとしても永続的に使い回されることはない。また、売れ残ったとしてもシリアルが入力されていなければダウンロードの残り期間は消費されないので、次回のイベント時に利用できる。
なお、対面電書では「サークル:自転車操業」として12月29日から東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット85」の2日目(30日)に、同システムを使った解説本の頒布を行う。場所は東“N”47a。
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