筋金入りの読者はAmazonとKoboからの書籍購入を好む
Good e-Readerの調査によると、AmazonとKoboは筋金入りの読者が選択するオンライン書店として基本的に互角のようだ。
電子書籍市場はここ4年で花開いたといってよいだろう。米国では850万人の成年層、人口の18%が少なくとも電子書籍を1冊購入した。現在、電子書籍をオンラインで販売する電子書店の数は数百にも上り、大半はあらゆるジャンルの書籍を販売しているが、非常にニッチな領域に特化した電子書店もある。Good e-Readerの調査によると、AmazonとKoboは筋金入りの読者が選択するオンライン書店として基本的に互角ということが分かった。
Good e-Readerは250人の回答者に対してオンライン書店の好みを1カ月に渡って調査した。Good e-Readerのユーザーは技術に精通しており、教育レベルが高く、新技術を恐れない。これらのユーザーは年間50〜100冊の書籍を購入し、一家に1台以上の電子書籍リーダーを所有している筋金入りだ。
調査結果はというと、AmazonとKoboがいずれも35.34%を占め互角となった。国際的にも最大手となっているこれら2つのストアは30カ国以上で事業展開し、数百万タイトルを提供している。Koboのタイトル数はAmazonより多く、360万タイトルが入手できる。
これらの2大企業の利点の1つは、読書を促進する幅広い電子書籍のラインアップとタブレットのポートフォリオを持っていることだ。Androidデバイスの「Kindle Fire」と「Kobo Arc」は新聞・雑誌・コミック・児童書・料理本など、生き生きした色彩により輝きを見せるコンテンツを読むのに最適だ。筋金入りのフィクション/ノンフィクションの読者はKindle PaperwhiteとKobo Auraを選択する傾向にある。
KoboとAmazonは幅広いコンテンツライブラリを提供しているので、ユーザーが専用端末を利用していようが、iPad上にアプリをインストールして読書していようが、基本的に互角ということに驚きはない。
Barnes & Nobleはホリデーシーズン中にハードウェアと電子書籍の売り上げが30%の落ち込みを見せたようだが、ユーザーの顧客ロイヤリティーは保っている。Good e-Readerの読者の10.04%はNOOK Booksの購入を好むが、回答者の99%は米国人だった。米国は米国最大の書籍販売者であるBarnes & Nobleが数百もの小売拠点でタブレットと電子書籍リーダーを販売するコア市場だ。そのエコシステムは非常にうまく開発されており、NOOK Pressの自主出版タイトルとNOOK HD向けに最適化されたフルカラーコンテンツを提供している。2013年唯一の新デバイスは「NOOK Glowlight」で、度を過ぎた読書の最良の友となる傾向にある。
NOOKのハードウェアは基本的に米国・英国でしか利用できないが、そのエコシステムは最近拡大している。Windows 8タブレットオーナーあるいはPC上で読書したいユーザーであれば、Microsoftが昨年32カ国への国際的な市場拡大をサポートしている。悲しいことに、Android/iOS端末を利用する読者は書籍をオンライン購入するために米国か英国に居住している必要がある。
ほかのほとんどの書店を定期的に利用するというユーザーはわずかだった。ソニーは6.02%、Googleは4.42%、Smashwordsは2.41%、Wattpadは2.01%となった。またiBooks Store・thelibrary・Bookeen・そのほかを利用すると回答したのは4.42%だった。
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