「紀伊國屋書店ウェブストア/Kinoppy」を徹底解剖する:電子書店完全ガイド2013(5/5 ページ)
eBook USERがお届けする国内の主要な電子書店の徹底レビュー。そう、これは“書店のレビュー”だ。完全ガイド2013年度版の第10回目は「紀伊國屋書店ウェブストア/Kinoppy」を紹介。
購入した本はどうやって保管されるか?
紀伊國屋書店ウェブストア/Kinoppyで購入した本にはDRMが掛かっていますので、バックアップコピーや移動はできません。ただ、購入した作品はクラウド本棚にバックアップされるので「有効期限」はありません(☆+0.5)。端末の故障によるファイル紛失などの心配はありません。
また、紀伊國屋書店は、今年で創業87年を迎える歴史のある企業です。国内だけでなく海外にも拠点を持つ日本最大級のナショナルチェーンで、6期連続で黒字決算しています。事業の存続性という意味では、比較的安心感が持てる企業だと言えるでしょう。
評点:☆3.5
総括
サービスは順当に進化していますが、“本の探しやすさ”だけは、ウェブストアもアプリストアも、リニューアル以前の方がよかった印象です。デザインが一新され、本棚共有などの機能が追加されたものの、検索関連の機能を中心に課題が残ります。
マルチデバイス対応や高機能なビューワといった点では他店より優れているので、「探しやすさ」の改善を期待したいところです。
著者プロフィール:鷹野 凌
フリーライター。「日本独立作家同盟」呼びかけ人で、「月刊群雛」編集長。ITmedia eBook USER、ダ・ヴィンチ電子ナビ、INTERNET Watch、マガジン航、ハフィントン・ポストなどに寄稿。ブログ「見て歩く者」で、電子出版、ソーシャルメディア、著作権などの分野について執筆。自己出版で『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を1〜3巻まで配信中。
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