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円城塔氏、米国のSF文学賞で特別賞を受賞:伊藤計劃さん以来
円城塔氏の小説『Self-Reference ENGINE』の英訳版が、「フィリップ・K・ディック賞」の特別賞に選ばれた。同賞の受賞は2011年の伊藤計劃氏に次いで2人目となる。
4月19日(現地時間4月18日)、優れたSF小説に与えられる文学賞「フィリップ・K・ディック賞」の特別賞に、日本の小説家・円城塔氏の『Self-Reference ENGINE』の英訳版が選ばれた。
同賞は、アメリカのSF作家フィリップ・K・ディック氏が亡くなった翌年の1983年に設立された。前年にアメリカ国内で発表されたペーパーバックのSF小説が対象となる。2011年には伊藤計劃氏の『ハーモニー』が特別賞を受賞している。
円城氏は、2007年『Self-Reference ENGINE』の刊行で作家デビュー。同年『オブ・ザ・ベースボール』で第137回芥川賞の候補になり、2011年には『これはペンです』で第145回芥川賞を、翌年2012年『道化師の蝶』でも第146回芥川賞を受賞している。また、同年、伊藤氏との共著『屍者の帝国』で第31回日本SF大賞、第44回星雲賞日本長編部門を受賞している。
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