北米と欧州のほとんどの書店は営業時間を設定している。9時にオープンし、22時まで営業する傾向がある。一方、独立系書店の多くは、9時開店、17時閉店の考え方で営業しており、遅くまで働く人々はそこで書籍を購入できないこともままある。そんな中、中国・北京の書店は標準営業時間の傾向に抵抗し、新たな24時間営業スケジュールを採用した。
東城区にあるSanlian Taofen書店は24時間営業することで、地域住民を喜ばせている。1996年に営業を開始した同書店は、現在1500平方メートルのスペースに8万タイトルを陳列し、北京の文化的なランドマークの1つとなっている。
People's Dailyによると、SJPCのファン・シーアン社長は台湾の小売チェーン、誠品書店から24時間営業の概念を借用したという。「2010年に台湾を訪問したとき、わたしは誠品書店で、夜に書店を訪れる多数の読者に興奮しました」とシーアン氏。
実際には書店は2011年以来、24時間営業のスケジュールを計画していたが、資金不足により計画を断念していた。しかし、余剰コストは現在、中央政府と北京市の後援により――中国全土の56書店を補助する当局のより広範なスキームの一部として――カバーされている。「もはや付加価値税を支払う必要がなく、政府はわれわれのような55書店をサポートするために9000万元(1460万米ドル)を拠出すると発表しました」。
延長された営業時間は、2つの目的に役立っている。1つは、長時間勤務をする人が平日に書店で買い物をすることができること。そしてもう1つは、若者にバーやナイトクラブ以外に行く場所の選択肢を提供することだ。近隣のカフェは、カフェへの書籍の持ち込みと、軽食の書店への持ち込みを可能にする契約にサインした。
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