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Amazon、Hachette差別について説明──「お急ぎの場合は競合他社でどうぞ」
Amazon.comでHachetteの書籍が購入しにくくなっている理由について、Amazonは「サプライヤーと交渉するのは小売店にとって顧客へのサービス品質を維持するための重要な仕事」と説明し、Hachetteの新刊をすぐ入手したい人は競合で購入するよう勧めている。
米Amazon.comは5月27日(現地時間)、米出版大手Hachetteの書籍を購入しにくくしていることについて説明した。
両社が契約更新に際して条件交渉が折り合わないため、Hachetteの書籍の在庫を持たず、予約も受け付けていないという。ユーザーから発注があればHachetteに発注し、販売はするが、そのため出荷に2〜3週間かかる。
Amazonは自らを一介の書店だと称し、「サプライヤー(出版社)と契約交渉し、その条件に基いて在庫を調整するのは書店あるいは小売店にとって重要な仕事だ。(中略)書店は在庫を少ししか置かないことも、まったく置かないこともできるし、それは多くの書店がやっていることだ。われわれがサプライヤーと交渉するのは顧客のためだ。許容できる条件のために交渉することは、長期的に顧客に高品質なサービスを提供し続けるために重要なことだ」と主張する。
Hachetteの書籍を急いで購入したいユーザーは、Amazonで古本を扱っている書店あるいは“われわれの競合”で購入するよう勧めている。
AmazonとHachetteは現在も交渉を続けているが、すぐに解決するとは考えていないという。
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