ヤマダ電機の運営する電子書店「ヤマダイーブック」が、7月31日でサービスを終了すると発表した。
新たに電子書籍サイトを立ち上げるためだとしているが、サービス終了にともない、購入済みコンテンツは閲覧できなくなり、返金やヤマダポイントへの交換も行われない。
ヤマダイーブックは、同社が2012年6月にサービスインした「ヤマダ電機マルチSNS」の1サービスとして2012年12月にスタート。YAMADAポイントとの交換やクレジットカード決済で購入する「イーブックポイント」と呼ばれる独自のポイントを用意していた。
2014年に入って電子書籍配信サービスを終了した例としてはローソンの「エルパカBOOKS」(電子書籍)や「地球書店」などがある。しかし、エルパカBOOKSの場合はユーザーに購入済み電子書籍代金相当の「Pontaポイント」を返金するなど、ユーザーへの配慮がなされていた。海外では、ソニーの電子書店が北米市場から撤退する際、Koboへの移行措置が採られた。
電子書籍にまつわる不安の解消が業界全体で進んでいた中で、前時代的なクローズの仕方を採ったヤマダ電機。新しく立ち上げるとしている電子書籍サイトは軌道に乗せることができるだろうか。
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