日本美学研究所は6月1日、美学文芸誌『エステティーク』を発売した。名前は仏語で「美学」の意。
日本美学研究会は、美術や文学、哲学、宗教などあらゆるカルチャーを通して「美とは何か」を探求し、広く世に広め、人類の文化活動に貢献することを目的とする集まり。メンバーはグラフィックデザイナーや漫画家、サウンドクリエイターなど5人からなっている。
『エステティーク』は、美について考え、語る場を作ることで、同研究会の研究目的である人類の文化活動に貢献し、理念に掲げる「世界を、より美しく」を遂行していくことを目指す。コンセプトは「美の標本箱」。創刊号の特集は「美」。舞踏家、画家、僧侶、調香師など、さまざまな分野で活躍する総勢17人の識者によって美が語られている。
現在はネットショップ運営サービス「BASE(ベイス)」で先行発売が行われている。価格は902円(税別)。送料は無料。
目次
- 金子國義(画家) 『エロスの額縁』 巻頭インタビュー
- 最上和子(舞踏家) 『人間の体は美しい』
- 小林信之(美学研究者) 『美の非情性』
- 田中雅志(作家・美術史家・翻訳家) 『アンドロギュヌスの美の系譜―あるいは星々への回帰』
- 大岡 淳(演出家) 『オスカー・ワイルド「サロメ」演出ノート
- 深澤紗織(詩人) 『わたしという宮、または身体詩』
- 三浦和広(編集者) 『聖なる言葉』
- 辻 大介(調香師) 『香りからみた娼婦と美学』
- 谷崎榴美(魔女) 『このましくない感じ』
- 華藤えれな(BL作家) 『儀式』
- 鵺神 蓮(緊縛師) 『淫縄美縛』
- 森 功次(美学者) 『失礼な観賞』
- 岩渕竜子(漫画家) 『美少年の骨は白』
- 平林幸壽(僧侶・現代アーティスト) 『近代日本美術史のおける文化的遺伝子としての仏教』
- 佐々木克己(劇作家) 『演劇にとって美とは何か』
- YUKO−KAT(ミュージシャン) 『ピルグリマージュ・ヌミノース―畏怖巡礼―』
- 野尻英一(哲学者) 『美と弁証法』
【挿絵】
- 阿波村奈央
- 銀河博覧会
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