5月〜6月にかけて楽天カフェ、hontoカフェ、森の図書室と、カフェ(森の図書室はバーでもある)と本を組み合わせた、いわゆるブックカフェを紹介してきました。カフェと読書って本当に相性がいいですよね。コーヒーやビールを飲みながらページをめくる。音楽だけじゃなく、お客さんの話し声もちょっとしたBGMになります。
もっといろんなカフェを紹介したいと思い、ネットで検索していたところ、あるカフェのWebサイトが目にとまりました。そこには、「本に囲まれたライフスタイルを提案したい」「楽しく本を読むために、著者のすべてを守りたい」という言葉が。なにやら本に対する並々ならぬ想いが伝わってきます。これは気になるぞ。確かめに行かなくては!
と、いうわけで今回訪れたのは、ビルが立ち並ぶ日本橋・浜町駅のすぐ近くにある「BOOKSHELF CAFE」です。
BOOKSHELF CAFEでは、店内に設置されたiPadなどのタブレットを使って、ネットや電子書籍を楽しむことができます。タブレットには日本経済新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞の電子版や、雑誌読み放題アプリ「ビューン」などのコンテンツがダウンロードされていて自由に読むことができます。コンテンツに関しては著作権の問題もあるため、書籍ごとに契約をしたり、新聞社と協議したといいます。
BOOKSHELF CAFEは、Web制作やインフラ構築などを手掛ける「フォーシーズンズ」の運営の下、2011年9月にオープンしました。コンセプトは「Change the lifestyle」。朝、出勤前にタブレットで新聞を読む、学生が試験の過去問を解く、ランチを食べながら夜飲みに行くお店を探す、そうやってカフェに来た人たちにデジタルコンテンツを楽しんでもらい、人々のライフスタイルに変革をもたらすことを目指しています。
店内には電源タップや無料のWi-Fiも用意されているため、夕方以降はノマドの人たちに人気カフェになるんだとか。
BOOKSHELF CAFEでは、さまざまなイベントも実施。iPad初心者に向けた講習会や、元アナウンサーによる朗読会、ラテアート教室、ライブなどのほか、月の最終週では飲み放題もやってます。また、お客さんが企画した「朝カフェ」や「夜カフェ」なる交流会もあるんだとか。カフェでありながら、イベントスペースとしても活用されているようですね。
メニューも、堀口珈琲のBOOKSHELF CAFEオリジナルブレンドを使ったコーヒーやエスプレッソ、常陸野ネストビールや各種カクテルなどのアルコール類、5種類のスパイスと野菜をじっくり煮込んだ自慢のキーマカレーやツナやオリーブとツナの相性が抜群なツナオリーブサンドなどのフードメニュー、シフォンケーキやタルト・フロマージュなどの自家製のケーキもあり、かなり充実しています。モーニングやランチ、ティータイムにはそれぞれお得なセットメニューもあります。
フォーシーズンズの代表取締役社長・松浦世裕さんは、電子書籍の魅力を「インターネットに接続している人たちと共感しあえる」ところにあるといいます。そして、そういった考えを多くの人に伝えていくため、システム開発や、BOOKSHELF CAFEのような店舗の展開を考えてるとのこと。いつの日かカフェから、電子書籍の新たな楽しみ方が生まれる日が来るのかもしれません。
BOOKSHELF CAFE
住所:東京都中央区日本橋浜町2-35-4
日本橋浜町パークビル1F
TEL:03-5614-0241
Fax:03-5614-0242
営業日(月〜金)午前8時半〜午後10時
(土)午前10時〜午後6時
定休日:日・祝日
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