ソニーは「PRS-T3」に続く電子書籍リーダー端末のリリース予定を有していない――ソニーの欧州法人が明らかにしたこの方針、Good e-Readerが日本のソニーに問い合わせた内容も、これを追認している。
これは、Good e-Readerがソニーの広報センターにメールで問い合わせたもの。その回答は、ソニー欧州法人が語った内容のとおり、現時点でPRS-T3の後継モデルのリリース予定はなく、PRS-T3はすでに生産を終え、市場在庫がなくなるまで販売するというものだ(このやり取りがあったことはeBook USERもソニーに確認済み)。
ソニーの電子書店「Reader Store」は、2月に北米地域で、5月に英国・ドイツ・オーストリア・オーストラリアなど欧州圏でもクローズすることを発表、既存会員はKoboへの移行措置が採られている。これに伴い、海外ではReader端末のファームウェアのアップデートを行うことで、Koboのストアが利用可能になっている。
ただし、日本ではeader Storeを含む事業を今後も継続する意向が示されている。Good e-Readerの記事では触れられていないが、日本では、PRS-T3の在庫がほかの地域に比べて厚めに確保されており、すぐに入手できなくなるようなことはなさそうだ。新端末が出ない分、アプリの改善含め、サービスの向上を期待したいところだ。
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