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山中湖情報創造館で電子書籍貸し出しサービスの実証実験がスタート
日本電子図書館サービス(JDLS)が出版社数十社と協力し、山中湖情報創造館の利用者向けに電子書籍貸し出しサービスの実証実験を開始した。
日本電子図書館サービス(JDLS)は10月14日、山中湖情報創造館の利用者向けに、電子書籍貸し出しサービスの実証実験を開始した。期間は2015年3月31日まで。
出版社十数社と協力したこの実証実験は、山中湖情報創造館の利用者カード所有者が、場所や時間を問わず図書館の電子書籍貸し出しサービスを体験できるというもの。開始時の作品数は約1500タイトルだが、実証実験終了までには参加出版社や取り扱いタイトル数の増加に加え、実証実験の実施館も数館を増やす予定となっている。
実験中は、電子書籍の貸し出しにおける実際の動向分析、課題点やシステム面の検証、利用者へのアンケートなどを実施。2015年度からの電子図書館システムのサービス提供に備えるという。
JDLSは、2013年10月に学校・公立図書館向けの電子書籍貸し出しサービスの提供を目的に、紀伊國屋書店、KADOKAWA、講談社の3社が設立した合弁会社。
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