玉川大学は2015年4月1日に開館予定の新図書館「大学教育棟 2014」に、電子図書館サービスを導入する。システムを提供する丸善と京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)が10月15日に発表した。
大学教育棟2014は、玉川大学の学修システムの象徴として構想されているもの。丸善は学修サイクルのコンセプト作りから参画している。
電子図書館サービス部分にはKMSIの配信プラットフォーム「BookLooper」を導入、学術機関向けの国内専門書に特化した丸善の電子書籍閲覧サービス「Maruzen eBook Library」からコンテンツを供給し、紙媒体の書籍ではできなかった、図書館の共有資料への書き込みや全文検索、読書行動のログ分析まで視野に入れた学修支援を実現していく考え。
また、開館時には多読用の英語教材「Graded readers」を電子書籍でも提供していく予定だとしている。
10月8日には福井大学も京セラ丸善の電子図書館サービスを導入したことを明らかにしており、電子図書館サービス関連の動きが活性化してきている。
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