カーリルは10月26日、同社の図書館蔵書検索サイト「カーリル」で、電子書籍を扱う22の図書館と電子書籍検索サービスの連携を開始したと発表した。
同社は、電子書籍を導入した公立図書館の書誌情報を独自に集約。これまでと同様に、該当する本が電子書籍として所蔵されている場合は「蔵書あり」と表示し、「予約する」ボタンからアクセス可能となしている。今回はISBNがある本の電子版のみの対応だが、今後ISBNのない書籍についても検討する予定。
整備した書誌データによれば、オールアバウトによる記事コンテンツが全体の40%を超えており、青空文庫やグーテンベルク21など著作権切れ書籍のデジタル版、著作権切れ書籍を底本とした翻訳やオーディオブックが多く見られたという。
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