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素人でも小説が書ける時代到来? 小説執筆支援ソフトを芝浦工業大学教授と作家が共同開発
書き手の発話内容を書きだし、思考の規則性を整理することで、書き手の思考を1つに繋いだあらすじを制作する。
芝浦工業大学・情報工学科の米村俊一教授が、同校の卒業生である作家・中村航さんとともに小説執筆の支援ソフト「ものがたりソフト」を共同開発した。
この支援ソフトは、認知心理学で用いられる「プロトコル解析法」を用いて中村さんの発話内容を書き出し、思考の規則性を整理することで小説家の思考をシステム化したもの。画面に出る質問に対する答えを入力していくことで、誰でも話のあらすじを作ることができる。
データベース化されている文言がランダムで出てくるヘルプボタンも用意されており、書き手の発想をより広げることも可能。現在も改良中のため、ソフトの公開は未定となっている。今後は、小説執筆に必要な取材などの時間を節約するために、インターネットと連動させた検索機能など、サポート機能の充実を図るとともに、小説本体の執筆までサポートできるものを目指すという。
また、ものがたりソフトを使って制作したプロットを基にした合作青春小説『僕は小説が書けない』(著:中村航|中田永一)が11月1日に発売となる。発行元はKADOKAWAで、価格は1500円(税別)。
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