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米Amazon、電子教科書領域に向けたオーサリングツール「Kindle Textbook Creator」を公開
電子教科書をKindle Direct Publishingプラットフォームで販売するための新ジャンル「KDP EDU」の開始に合わせてリリースされた。
米Amazon.comは1月22日、電子教科書をKindle Direct Publishing(KDP)プラットフォームで販売するための新ジャンル「KDP EDU」と、コンテンツ制作のためのオーサリングツール「Kindle Textbook Creator」のβ版(Windows版/Mac OS X版)をリリースした。
Kindle Textbook Creatorの基本的な機能は、PDFファイルを読み込んで、それをKindle Package Format(.kpf)と呼ばれる形式に変換すること。こうしてできたファイルをKindle Direct Publishing(KDP)へアップロードすることで、電子教科書の配布につなげることが想定されている。このことから分かるように、KDPの利用規約に準じる利用となる。
Kindle Textbook Creatorではコンテンツがさまざまなデバイスでどう表示されるかプレビューできるようになっており、KindleアプリがカバーしているAndroid/iOSデバイスの名も確認できる。ただし現時点では、電子ペーパー系の端末、Fire Phone、Android搭載スマホのプレビューはできないようだ。音声や動画などインタラクティブな要素の設定もまだツール上では行えないようで、利用者のフィードバックを得ながら改善を進めていくとみられる。
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