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劇画黎明期の貸本漫画専門誌『探偵ブック 影』、eBookJapanで配信
配信を記念し、貸本漫画の特集ページが公開されている。3号以降は底本を入手でき次第順次電子化していくという。
イーブックイニシアティブジャパンは2月6日、同社の電子書店「eBookJapan」で貸本漫画専門誌『探偵ブック 影』の電子版を配信開始した。価格は500円(税別)。
同誌は、1956年に大阪の出版社「日の丸文庫」によって創刊。手塚治虫や横山光輝らが席巻した時代に新たな漫画表現に挑んだ、さいとう・たかをさん、高橋真琴さん、久呂田まさみさんといった漫画家の作品を掲載。彼らはのちに「劇画」を提唱し一大ブームを巻き起こしている。
eBookJapanでは、同誌の1号と2号を配信中。底本の確保が難しく、3号以降は底本を入手でき次第順次電子化していくという。
また、『台風五郎』(さいとう・たかを)、『吸血獣』(松本正彦)、『水木しげる貸本傑作選』(水木しげる)、『拳銃野郎』(池上遼一)、『邪剣破れたり』(平田弘史)、『南海の太陽』(本宮ひろ志)、『独眼探偵シリーズ』(横山まさみち)、『山本まさはるシリーズ』(山本まさはる)など貸本漫画を集めた特集ページも公開。特集ページから対象作品を購入すると、eBookポイントを10倍(全巻セットは20倍)で還元している。期間は2月19日まで。
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