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学研、出版事業の再編を発表――学研M文庫など廃止へ
出版事業グループ傘下の連結子会社3社は統合。学研M文庫や一部のムック(歴史関係や一部女性実用)などの事業は廃止する。
学研ホールディングスは2月25日、同日に開催された取締役会で、出版事業の一部廃止と、出版事業グループ傘下の連結子会社3社(学研教育出版、学研パブリッシング、学研マーケティング)を10月1日付けで統合することを決議した。
同社は2014年11月、出版事業の不採算事業を段階的に縮小し、経営資源を学習参考書や児童書などの教育分野へシフトしていく旨の方針を発表していた。
出版事業のうち、学研パブリッシングが手掛ける学研M文庫や一部のムック(歴史関係や一部女性実用)などの事業は廃止する。同事業の直近の業績は、42億200万円の売上高に対し9億6300万円の営業赤字を計上していた。
今後は、「教育ICT」「電子出版」「海外展開」を軸とした新しい教育サービスなどの重点分野へ再配分し、出版事業を再び継続的な利益確保が図れる事業構造へ転換したいとしている。なお、学研出版ホールディングスは先日、小・中・高校用の学参や教科書準拠版などを手掛ける文理の買収を発表している。
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