ビデオリサーチは3月3日、第2回雑誌広告効果測定調査「M-VALUE」の結果を公開した。調査対象は21社36誌計646の広告で、調査エリアに居住する15歳〜69歳の男女が回答した。同社が日本雑誌協会、日本雑誌広告協会に協力し、2014年10月〜同年11月に掛けて実施した。
調査によると、雑誌読者が掲載広告を見たとする「広告注目率」は平均44.7%で、内容まで読んだ/じっくり見た割合を示す「広告精読率」の平均は28.9%となった。
ここから、広告商品・サービスに興味関心を抱いた人の割合は66.6%で、購入・利用意向を示した人は53%、より詳しく知りたいと思った人は24.6%、来店意向を示した人の割合は20.3%となった。
今回の調査から広告に対する好意の5段階評価を新たに設けたところ、注目者ベースでの「広告好意度(とても+やや好き)」の全素材平均は65.0%。好意度が80%を超えた86素材の興味関心度は平均82.7%、購入・利用意向度も72.7%と全素材平均を上回った。調査結果の概要は3月下旬をめどに日本雑誌協会、日本雑誌広告協会のWebサイトで公開するとしている。
第2回M-VALUE 調査概要
調査目的:業界共通で利用できる雑誌の広告効果の客観的な基準値を整備、蓄積する
調査対象誌:21社36誌(2014年10月〜11月売り号)
調査エリア:ビデオリサーチ「MAGASCENE」に準ずる全国主要7地区(16都道府県)
調査対象者:調査エリアに居住する15歳〜69歳の男女個人に対し、インターネット調査にて対象誌の閲読経験を確認し、調査を依頼
目標有効標本数:1誌当たり150サンプル(36誌のべ有効5810サンプル)。「MAGASCENE」データにおける対象誌閲読者の性年齢構成で割り付け
調査方法:調査対象号の発売日に雑誌を郵送し、一定の閲読期間後にインターネット調査を実施。広告素材は、雑誌を手元に用意して再認させる
調査広告素材:
- 1誌につき最大20素材
- 表2・目次対向・センター・表3・表4は必須選定
- その他は、掲載ポジション・掲載ページ数・広告種類・広告商品
- ジャンルについてその雑誌の実態を加味してビデオリサーチが選定
調査項目:
- 広告接触率、注目率、精読率
- 興味関心、購入・利用意向
- 理解度、信頼度、好感度
- 広告感想、クリエイティブへの好感度(新規)
- 心理変容、レスポンス行動
実査機関:株式会社ビデオリサーチ
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