楽天は7月21日、インプレスグループのインプレスR&Dと連携し、オンライン書店「楽天ブックス」でプリント・オンデマンド(POD)書籍の販売を開始した。
POD書籍は、注文に応じて1冊から印刷・製本に対応するもので、在庫を抱えることなく書籍を供給できる。しかし、楽天ブックスはPODの製造設備を自社で保有しておらず、そのためインプレスR&Dが提携している京葉流通倉庫にすべてのタイトルを最少1冊ずつ在庫として保管し、注文を受けて出荷した分を随時補完するという疑似的なPOD対応ストアを展開する。米国の書籍取次企業では一般的に行われていることだが、日本での導入は今回が初だという。
提供タイトルは、インプレスR&DのPODサービス「NextPublishing」を活用したビジネス書や解説書など数百タイトルで、ユーザーの注文を受けてから即日出荷する。また、楽天ブックスの提供する「楽天ブックス 迅速配送サービス」対応書店でも取り寄せ可能。
インプレスR&Dは、ジュンク堂書店および大日本印刷(DNP)ともPOD書籍販売に関して提携しており、ハイブリッド書店サービス「honto」とジュンク堂書店池袋本店でもPOD書籍の販売を開始している。
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