三重県多気町の民家で8月19日、「少女まんが館」(東京都あきる野市)の姉妹館として、少女まんがを保存・公開するためのコミュニティースペース「少女まんが館TAKI 1735」がオープンした。少女まんが館などから寄贈された約5000冊を所蔵する。
少女まんが館は、少女まんがの永久保存を目的に、中野純さん・大井夏代さん夫婦が運営する私設図書館。1997年に東京都西多摩郡日の出町に開設し、その後2009年に現在のあきる野市に場所を移した。5万冊超の少女まんがを所蔵しており、無料で読むことができる。貸し出しやコピーは不可だが、写真撮影は可能。
漫画の保存を目的にした活動といえば、漫画家・赤松健さんとGYAOが8月3日にスタートした「マンガ図書館Z」がある(関連記事:赤松健さんとGYAOが無料マンガ配信に新たな一手 「マンガ図書館Z」始まる)。まんがは年間1万冊以上発売されているというが、こうした過去の作品を大切にするという取り組みは、今後も必要とされてくるだろう。
少女まんが館TAKI 1735
営業日時:毎週水曜日 午前11時〜午後6時
場所:三重県多気郡多気町丹生1735
入館料:無料(中学生以上入場可)
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