リイド社「トーチweb」から窓ハルカ、ドリヤス工場の連載作が単行本化
『俗の金字塔』(窓ハルカ)、』『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』(ドリヤス工場)の2作品。
リイド社は9月11日、同社のWebマガジン「トーチweb」で人気を集めた『俗の金字塔』『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』の単行本を発売した。
「俗の金字塔」は、異色漫画家として活躍中の窓ハルカさんによる初の作品集。容姿端麗な変わり者・ゆかり、その恋人・野中雪夜、野中への恋路の途中でゆかりへと心変わりした後輩女子・美咲の3人が織りなす不思議な人間関係や恋模様を8編を収録している。価格は780円(税別)。
「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」は、ドリヤス工場さんが太宰治や芥川龍之介、夏目漱石などの有名文学作品を短い漫画にした作品。ストーリーを忠実に再現しつつ、漫画ならではの魅力をプラスしている。価格は850円(税別)。
『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』収録タイトル
『人間失格』(太宰治)
『山月記』(中島敦)
『檸檬』(梶井基次郎)
『舞姫』(森鴎外)
『桜の森の満開の下』(坂口安吾)
『変身』(フランツ・カフカ)
『注文の多い料理店』(宮沢賢治)
『ぼく東綺譚』(永井荷風)
『高野聖』(泉鏡花)
『三四郎』(夏目漱石)
『雪の女王』(アンデルセン)
『羅生門』(芥川龍之介)
『蒲団』(田山花袋)
『五重塔』(幸田露伴)
『ごん狐』(新美南吉)
『たけくらべ』(樋口一葉)
『阿Q正伝』(魯迅)
『野菊の墓』(伊藤左千夫)
『イワンのばか』(トルストイ)
『モルグ街の殺人』(エドガー・アラン・ポー)
『恩讐の彼方に』(菊池寛)
『浮雲』(二葉亭四迷)
『ラプンツェル』(グリム兄弟)
『ドグラ・マグラ』(夢野久作)
単行本描き下ろしとして『風立ちぬ』(堀辰雄)も収録
関連記事
- 精神科病院を出て漫画家へ 『みちくさ日記』道草晴子を支えた熱きパトス
13歳で「ちばてつや賞」ヤング部門を受賞した作者・道草晴子さんが、14歳で精神科病院に入院し、その後30歳を迎えるまでを自伝的に描いた漫画『みちくさ日記』。精神科病院という慣れない環境で過ごす中で、道草さんを漫画家たらしめたものとは一体何だったのか。 - 漫画家・横山了一と5歳の息子による理不尽子育てエッセイ、トーチwebで新連載
更新は毎週金曜日。第2話は5月29日に公開予定。 - Webコミックサイトが音楽イベント? 「トーチ五輪」UPLINKで開催
トーチweb連載作家や編集者による対談や紙芝居、音楽家によるライブなどが行われる。 - Webコミックサイト「リイドカフェ」がリニューアル、新連載6本を順次掲載
今後は連載作品の電子書籍化や単行本化を検討しているという。 - リイド社 Webマガジン「トーチweb」を新創刊――ひらのりょう・谷口菜津子らの連載も
連載陣は大橋裕之、谷口菜津子、ひらのりょう、佐々木充彦、窓ハルカ、平方イコルスン、中川学など。今後はコラムや論評なども掲載していく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.