マイクロソフトの分割案破棄を称賛するPC Expo来場者
| 【海外記事】 | 2001.06.28 |
マイクロソフトに対する分割提案を中止するとの裁判所の判決は,今週ニューヨークで開催されているPC Expoの来場者から暖かく迎え入れられた。彼らはマイクロソフトが時には冷酷なライバルであったことを認めているが,毎年好例のPCショウでインタビューした技術関連の専門家の大半は,マイクロソフトが業界をまとめる重要な力であることを認めている。
ニューヨーク州ブルックリンから参加し,ジェーコブ・K・ジャビッツ・センターにあるワシントン州レドモンドのマイクロソフトのブースを訪れていた業務開発の専門家,アレン・ソウル氏は,「マイクロソフトには1つの会社でいて欲しい。トーマス・ペンフィールド・ジャクソン判事による当初の判決通りに2社に分割されれば,長い間標準を失うことになる可能性があるほど,ビジネスの世界におけるマイクロソフトの独占は凄まじい」と話した。
「現在の景気と技術コミュニティの現状を考えた場合,マイクロソフトが安定している方が好ましい」(ソウル氏)
PC Expoの来場者はこの判決を,政府の技術業界への介入に対する勝利であると描写した。コネチカット州グリニッチにあるデータウェアハウスコンサルティング会社のイバンスで製品開発マネジャーを務めるジョー・モナニ氏は,「これは素晴らしいことだと思う。政府が介入して何の利益があるというのだ」と話した。
ワシントン州ノースシアトルにあるマイクロソフトの開発パートナー,ネットモーション・ワイヤレスのシステムエンジニアリングマネジャー,マイケル・J・レビー氏は,「私は以前からこの判決を予想していた。マイクロソフトの力や米国経済への影響力は,政府が介入するにはあまりにも大きすぎるものだ。同社は世界中で利用されているオペレーティングシステムなのだ」と話す。
ニューヨークにあるモジュラー・コンセプツのコンサルタント,フランク・コロン氏は,「政府がマイクロソフトを分割していたらとんでもないことになっていた。“ドラコンのように過酷”だと言ったかどうかわからないが,そうなっていただろう。テロリストの(ティモシー)マクベイが処刑されるような世界で安心してはいられない。政府が介入してマイクロソフトを分割していたら恐怖におののいていただろう」と話した。
ワシントン州ベルビューにあるフリーレインのチャネルマーケティングディレクターで,マイクロソフトパートナーパビリオンでモーバイルシスと共同で作業をしていたクリス・ケニー氏は,「マイクロソフトの分割には反対だ。同社は技術やビジネスに大きな功績があった革新的な会社だ」と話した。
「彼らは信じがたいほど競争的だが,自らの成功の被害者となっている同社をとがめることは私にはできない。和解内容を見るのは面白くなるだろう」(ケニー氏)
来場者もしくは出展者の全員が,マイクロソフト対司法省の長い戦いにおける最新の展開に喜んだわけではない。ニューヨークを拠点にするサン・マイクロシステムズのシステムエンジニア,ジム・コナーズ氏は,「何とも驚きだ」と素っ気なく話し,「だがそれほど驚かなかったし,恐ろしいことだというべきことだ」とした。
[Mark Hachman, ExtremeTech, and Matthew Rothenberg ,Ziff Davis Internet/USA]
