SAPPHIRE 2001,TOKYO特別講演:慎太郎,SAPPHIREで吠える
| 【国内記事】 | 2001.07.05 |
7月5日,SAPのユーザーカンファレンス「SAPPHIRE 2001,TOKYO」の特別講演に,石原慎太郎都知事が登場。システムの話にはほとんど触れず,さまざまな代議士のエピソードを織り交ぜた。また首都機能移転問題については,東京に変わる首都はありえないと主張している。
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| 石原慎太郎都知事 |
SAPジャパンの藤井清孝社長に「SAPのミッションは変革。日本で変革といえばこの人」と紹介されて登場した石原氏。首都機能移転が決議されたときの国会の様子を振り返ってみせた。
当時は金丸信の絶頂期で,社会党の委員長は「田辺というバカ」(同氏),首相は「ちょっとデキの悪い,金丸の操り人形」(同氏)だった海部俊樹が務めていた。石原氏によると,国会で首都機能移転決議を行ったとき,同氏が反対して座っていると,金丸に「立てよ」と恫喝されたという。
「自民党で座っていたのは東京選出の代議士3〜4人。ふと横を見ると,何でも反対の共産党が全員座っていた。それにしても,なぜ前の都知事やその前の都知事が首都機能移転に反対しなかったのか不思議だ」(石原氏)
石原氏は,東京だけでなく日本にとって,首都機能が1カ所にすべて集まっていることが強みになると主張する。時間的空間的に狭くなった現代において,国際空港を近隣に持たない地域が首都機能を備えるべきでないという持論だ。同氏によれば,日本第2の都市である大阪に本拠を置く企業の優秀な経営者は,週に2日は東京に来て,実際に人と会うそうだ。
「自分の感性で見てはじめて情報になる。情念でフィルタリングするプロセスが重要で,今流行りの携帯電話やインターネットで見るだけでは,本物の情報にならない」(同氏)
インターネットから得た表面的な情報で失敗した例として,加藤紘一の決起を挙げ,「加藤は刀を抜こうとしたが,リーチ(手の長さ)が短かったので抜けなかったバカ」と一蹴。返す刀で現在の首相,小泉純一郎に厳しめのエールを送った。
「私は彼を応援しているが,支持してはいない。彼の主張に具体性がないからだ。私の支持率も高いが,私の人柄によって支持してくれる人はわずか5%(笑)。政策が評価されている。彼の場合,人柄が80%。真価が問われるのはこれからだ」(同氏)
日本の可能性
石原氏は,さまざまな技術が日本で生まれたことを紹介し,日本には大きな可能性があると主張した。
太平洋戦争に敗れたのは,原子力よりも米国のレーダー技術が大きな役割を果たしたためという。そしてそのレーダー技術を考え出したのは日本の技術者だったが,軍部の上層部がこれを重要視しなかったために米国に先を越されてしまったそうだ。
「隣の中国が水爆を作っているのに,毎年6兆円もの額をODAという名のもとに援助している役所だが,当時から役所はバカだった」(石原氏)
同氏は,「今の日本は“米国の金融奴隷”の状態で,その元凶が大蔵省(当時)」と話す。米国でデリバティブの時代が幕を開けようとしていたころ,大蔵省のキャリアでデリバティブを知る人物はひとりも居なかったという。キャリア以外では,勉強好きでデリバティブに詳しい職員も居たそうだが,彼らの声はトップまで届かない。
「だいたい,自分が利口だと思っている奴ほどバカだ。その最たるものが,宮澤喜一。あの人が日本をダメにした」(石原氏)
ここでまた日本に話を戻し,デリバティブを発明したのは日本人で,江戸時代の大阪・堂島の商人が始めたと紹介した。そのほか,微分積分を解説する「発微算法」を著した関孝和がヨーロッパに先んじていたことや,プレイステーションIIに搭載されたチップが中国や北朝鮮にわたっては大変と米国があわてふためいたことなどにも触れ,日本を優れた国であると訴えた。
なおこの講演で石原氏は,今話題の外務大臣,田中真紀子について,「自分以外の人間を家族,使用人,敵の3つに分類する人間にチームプレーができるわけがない。そのうち外務大臣は変わる」と一蹴した。また,彼女をいびって注目を浴び,先ごろ週刊文春に「北方領土の土地を買い漁って返還で儲けようとしている」とスッパ抜かれた鈴木宗男(北海道が地盤)については,「トンチンカンな代議士。“地方を大切にしろ。東京の人間はシャケが欲しくないのか”などと訳の分からない理論を振りかざす」とこき下ろした。
[井津元由比古,ITmedia]

