SAPPHIRE 2001,TOKYO基調講演:CRM,SCM,PLMが統合される未来のソリューション

【国内記事】 2001.07.06

 7月6日,SAPのユーザーカンファレンス「SAPPHIRE 2001,TOKYO」の基調講演にSAPグループの研究開発を統括するピーター・ツェンケ氏が登場し,CRMとSCM,PLM(Product Lifecycle Management)が統合されて次世代のe-ビジネスソリューションを生み出すという同社の開発ビジョンを明らかにした。

ピーター・ツェンケ氏

 ツェンケ氏は,mySAP.comを構成するCRMとSCM,PLMの3つのソリューションをSAPが今後注力する中心的課題と位置付ける。

 この中で最も新しいソリューションであるPLMは,製品開発プロセスの管理や製品規格の変更,設計開発におけるパートナー企業とのコラボレーション,そして製品が出来上がるまでにさまざまなサプライヤーが介在する環境でコラボレーティブな製造を可能にする仕組みなどが搭載されている。

 ツェンケ氏は,三角形のそれぞれの頂点にCRMとSCM,PLMを配した図を示し,これらの3つが互いに連携すると話し始めた。

 製品は,PLMがソリューションを提供する設計・開発から,SCMのカバーする製造プロセスや流通網を経て,CRMで管理する顧客へと行きつく。こうして見ると,製品が生まれてから顧客に届くまで,それぞれのカバーする領域が異なるようにも見えるが,これらはお互いに連携することで最大の効果を発揮する。

 例えば,CRMとSCMを連携させると最適なBTO(受注生産)を実現できる。また,PLMがカバーする開発・製造プロセスとSCMを構成するSRM(Supplier Relationship Management)と組み合わせると,エンジニアリングとサプライチェーンをダイナミックに接続できる。

 現在のmySAPソリューションでもCRMとPLMを連携させられるものの,ツェンケ氏によると,将来はこの連携がより緊密になり,顧客や市場からのフィードバックをダイレクトに設計に反映させ,戦略的にプランニングを行えるようになるという。

「設計段階まで視野に入れて始めて,本当に顧客にフォーカスするといえる。われわれは将来,これら3つを統合してシナジーを生み出し,完全なe-ビジネスソリューションを提供する」(同氏)

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