i2がケン・シャーマ賞を創設,日本の大手2社も受賞

【国内記事】2001.11.05

 i2テクノロジーズ・ジャパンは11月5日,同社のソリューションを使って最も成果を上げたユーザー企業に授与される「ケン・シャーマ賞」に選定された東芝セミコンダクターと川崎製鉄を表彰した。

 ケン・シャーマ賞は,i2をサンジブ・シドゥ会長と共に創業し,1999年に脳腫瘍で亡くなった故ケン・シャーマ前副会長に因んで,今回初めて創設された賞。10部門から構成され,全世界で1000社を超えるi2ユーザーから,12社が表彰された。米国では10月24日に,i2,i2ユーザーグループ,およびメタグループの連名で発表されている。

 今回の表彰式には,シドゥ氏が来日し,システム構築の範囲が広く,先進的なソリューションを導入した企業に与えられる「Implementation Breath and Depth」部門を受賞した東芝セミコンダクターと,短期間でシステム構築を完了し,成果を上げた企業に与えられる「ROI/Time to Value」部門を受賞した川崎製鉄を表彰した。

記念品を手渡すシドゥ会長

 シドゥ氏は,1992年にシャーマ氏が書き上げた論文で,スピード経営の重要性を訴えたことを紹介。これは,企業全体のモニタリングを素早い意思決定に結び付け,決定を実行に移す。そして,また実行結果をモニタリングするというエンドレスなサイクルを,早く回すことが企業にとって必要というメッセージだ。

「当時からこうしたビジョンを持っていた彼は,i2を単なるソフトウェアベンダーでなく,顧客に価値を与える企業として育てた。2005年までに500億ドルの価値を提供するというミッションも,私と彼が決めたもので,今は,750億ドルに上方修正されている」(シドゥ氏)

2000%のROIも

 今回の式では,同賞を受賞した12社がi2ソリューションで実現したことも紹介された。中でも目立ったのは,ボーイングと医療メーカーのギャンブロだ。

 システム投資効果のトラッキングに優れた企業に与えられる「Value Tracking Methodology」部門を受賞したボーイングは,2000%のROIを達成したという。またギャンブロは,,グローバルなサプライチェーン管理によって,プランニングサイクルを28日から1分に短縮したことで,システムのグローバル展開を実現した企業に与えられる「Global Transformation」部門を受賞した。

 日本では,わずか6カ月という導入期間で効果を上げた川崎製鉄の事例が光った。同社のシステム子会社である川鉄情報システムと富士通,そしてi2の3社がタッグを組んで,小規模な導入検証を経て,導入されている。

 川崎製鉄は,RHYTHM時代からの歴史あるモジュール「Factory Planner」を採用。50%のリードタイムと30%の在庫を削減したほか,自然災害で工場業務が停止したときに,これまでの経験から2カ月と見積もっていた混乱期間を2週間程度で収めることができたという。

 同社の理事を務める菊川裕幸氏は,「何でも自分で作るのが好きだったが,今回パッケージを使ってみた。われわれには,i2のセミカスタマイズが,本当にぴったりはまった。今後もi2ソリューションの利用範囲を拡大したい」と話す。i2の導入成功は,社内からも高く評価され,川崎製鉄の創業者に因んだ賞も受けているという。記者発表のあとに開催された懇親会では,逆に川崎製鉄からi2ジャパンに感謝状を手渡す一幕もあった。

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▼i2テクノロジーズ・ジャパン

[井津元由比古 ,ITmedia]