Interview:需要予測と在庫管理を核にデマンドチェーン分野を強化するi2(2)

【国内記事】2001.11.12

ロシェ ソリューションカットで見ると,今回のアップデートでわれわれが実現した最大のポイントは,そこにあります。例えば,顧客がある商品を100個オーダーしてきたとしましょう。いつもその顧客に対応している販社に50個しか在庫がなければ,そのほかの販社の在庫から商品を回してもらうことができるようになります。

 その際に,そのほかの販社から直接顧客に届けた方が安くつくのか,それとも一旦,顧客と取り引きのある販社に商品を集めた方が良いのかを考えて,システム上で最適化することも可能です。こうしたデマンドチェーン管理をグローバルな規模で実現できるのがFive.Twoです。

eWEEK e-マーケットプレイス色の濃いTradeMatrixからFive.Twoへとソリューション名を変更して,より分かりやすく伝えようとするのは,理解できます。そこで,ソリューションを分かりやすく伝えたいのであれば,なぜCRMの名称を変更しないのでしょう? ソフトウェア業界でCRMと言えば,シーベル・システムズに代表されるソフトウェアですから。

ロシェ 確かに分かりにくいですよね。米国でも記者から同じことを言われます(笑)。ただわれわれは,顧客満足度を高めるためのソリューションとをCRMとして体系化していますから,当分の間,このままで行くつもりです。

eWEEK SRMは,ライトワークスのe-プロキュアメント製品だけでなく,幾つかの新しいモジュールで構成されていますね。

ロシェ ライトワークス買収前から,SRMを強化すべく自社開発も進めてきました。ライトワークス製品を完全に統合し,さらに必要な機能を追加したのです。Five.Twoでは,発注書の作成から決済,消し込みまで,すべての業務を電子化できるようにしています。これで,企業レベルの調達/支出管理を可能にしました。

eWEEK そのほかに大きなアップデートはありますか?

ロシェ 高名なフロッグ・デザインにユーザーインタフェースのデザインを依頼しました。これで,われわれのソフトウェアは,より使いやすくなったはずです。また,ソフトウェアをSAPやオラクルのERPに代表される基幹システムと連携させて使えうためのインテグレーションサービスも新たに提供します。そのためのデータ連携には,オープンスタンダードのXMLを利用します。

i2の株価は安すぎる!

 サンジブ・シドゥ氏は,ケン・シャーマ氏と共にi2を設立して以来,長くCEOとして同社を率いてきた。昨夏,グレッグ・ブラディー社長にCEO職を譲り,創業者兼会長として同社に留まっている。

eWEEK まず,CEO退任の理由について教えてください。

シドゥ グレッグ(ブラディー氏)は,6年間という長い期間,i2の社長として,素晴らしい業績をもたらしてくれました。ですから,彼を昇進させたかったのです。

 私がCEOを務めていたときは,CFO(最高財務責任者)とグレッグから報告を受けて意思決定していましたが,グレッグがCEOになったことで,彼だけがCFOから報告を受けることになりました。私は今,グレッグから報告を受けるだけです。私の自由な時間が増えたというわけですよ(笑)。

eWEEK では,これからもシドゥさんがi2のビジョンを描いていくのですね。

シドゥ もちろん私もですが,グレッグはi2をリードするのに十分な経験と実績を持っています。彼には,そうした役割も期待しています。

eWEEK CEOに就任したブラディー氏に,そのほかに求めるのはどのようなことでしょう?

シドゥ i2の株価や売り上げなどに責任を持ってもらったり,投資家への業績説明など,CEOは,とても多くの仕事をしなければなりません。多くのことを彼に期待しています。

eWEEK 株価といえば,不調な米国経済の中で,i2の株価もかなり下がってしまいました。

シドゥ 今,多くの投資家が弱気になっています。こうした状況ですから,実体以上に株価が下がっています。われわれの株価は安すぎると考えています。

eWEEK その株価もあって,シーベル・システムズによるi2買収の噂も流れましたね。シドゥさんは,買収されないだけの株を保有しているのですか?

シドゥ 私が30%を保有していて,さらに社員保有分を合わせると50%以上になります。ですから,どのような企業にも,i2を買収することは絶対に不可能です。安心してください。

前のページ1 2次のページ

関連記事

▼i2が製品群を連携させる共通インタフェースを提供

▼i2がケン・シャーマ賞を創設,日本の大手2社も受賞

関連リンク

▼i2テクノロジーズ・ジャパン

[井津元由比古 ,ITmedia]