エンタープライズ:トピックス 2002年6月12日更新

5年後にはPCのスタンダード? マイクロソフトがTablet PC日本語版を紹介

 マイクロソフトは6月12日、Tablet PCに搭載されるOSである「Windows XP Tablet PC Edition」日本語版の供給を国内の主要メーカー向けに開始することを明らかにした。メーカー各社は、同OSを搭載したTablet PCデバイスの販売を今秋より順次開始する。この日、Tablet PCを日本で発売することを表明したのは、ソーテック、東芝、NEC、日本ヒューレット・パッカード、富士通の5社。

 マイクロソフトは、Tablet PCをノートPCの最上位と位置付ける。PCと紙の利点を融合し、携帯しやすいことも併せて、PCのさらなる価値を創出するという。来日した同社のTablet PCグループのアンドリュー・ディクソン氏も、ビル・ゲイツ会長の言葉を引用して、「将来はポータブルPCの大半はTablet PCになる」と話している。

紹介されたTablet PC。「手書き」と手書き入力

 Tablet PCの最大の特徴は、デジタルインクと呼ばれる手書き入力機能。あたかも1枚の紙に手で文字を書くようなイメージで、Tablet PCに文字を書き込めば、テキストデータとして変換されて認識される。

 例えば、会議での手書きのメモを蓄積して検索をかけたり、電子メールで転送したりすることで、新しいビジネスツールとしての利用が考えられるという。また、CPUの低消費電力化や、液晶ディスプレイの高解像度化、クリアタイプ(ディスプレイの解像度をソフトウェアで擬似的に向上させる)技術の強化も、Tablet PCの使いやすさを後押しするとしている。

 Tablet PC向けのOSとなるWindows XP Tablet PC Editionは、Windows XP Professionalの上位バージョン。既存のWindowsアプリケーションはすべて動作する上に、手書き認識エンジンや、音声認識エンジン、ジェスチャー認識エンジン、Tablet PC入力パネル(TIP)などの機能が搭載されている。

 この日紹介されたTablet PCは、パネル形状でキーボードのない手書き入力のみをサポートする「ピュアタブレット」、ノートPCの液晶部分が180度回転する「コンパーチブル」に分けられる。

NECのピュアタブレット(上)と液晶部分が回転するソーテックのコンパーチブル

 マイクロソフトは、現行のWindows製品との互換性を保つとともに、Tablet PC Editionの新しい機能を基にした新しいアプリケーションの開発をISV(Independnt Software Vendor)とともに推進する。例えば、保険の営業担当者が顧客の前でTablet PCを利用して仕事するケースなどに対応した、新しいアプリケーションの開発などが考えられる。同社は6月13日に、およそ150社、250名の規模で、「ISVセミナー」を開催し、Windows XP Tablet PC Edition向けのSDK(ソフトウェア開発キット)を配布するという。

この日製品紹介を行った米MS、Tablet PCグループのアンドリュー・ディクソン氏

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[怒賀新也 ,ITmedia]