| エンタープライズ:ニュース | 2003/03/13 23:36:00 更新 |

カジノ経営の売上げ最大化の裏にTeradataあり、日本NCR社長に聞く
日本NCRは、主力ソフトウェア製品であるTeradataのユーザーカンファレンス「Teradata Universe Tokyo 2003」を2日間の予定で都内の開催した。
日本NCRは3月13日、同社の主力ソフトウェア製品であるTeradataのユーザーカンファレンス「Teradata Universe Tokyo 2003」を2日間の予定で都内の開催した。不況に立たされる中、企業はコスト削減や事業戦略を行う上で、データを全社共有し、迅速かつ正確に意思決定する必要性が強調された。そして、Teradataを利用して成功した導入事例が、ユーザー会や日本NCRの講演者による多数のセッションで紹介されている。Teradataは、米ウォルマートが全社導入し、「オムツとビールの法則」などを発見したことでも広く知られている。同社の上田寿男社長に話を聞いた。

「シングルビューが加速するビジネスバリュー」をテーマに開催されたTeradata Universe Tokyo 2003について話す上田社長
「数値化することは人間が行った最も科学的なこと」と話す上田氏。ビジネスインテリジェンスなどのアプリケーションが普及する中で、今後の経営者には、データを基に経営判断をするマインドを持つことが何よりも必要という。
Teradataを導入している企業に、米国のカジノであるハラーズがある。ハラーズでは、カジノに来た顧客にIDカードを所持してもらうことで、常に顧客の行動をトラッキングしている。そのため、顧客の好きな酒の種類などをデータウェアハウスで参照し、ウェイトレスにマティーニを持たせるなどのサービスも行う。メジャーリーグの試合結果が気になって席を立つ可能性のある顧客向けには、ゲーム機の横に取りつけた液晶画面に、試合経過を表示するサービスまであるという。
さらに、驚くべきことには、NCRではハラーズを小売業として分類している。カジノがなぜ小売業なのか?
その理由は、カジノのゲーム台には、売り上げを最適化する設置の仕方があるからだ。小売店の店舗では、商品の種類や価格帯、通路の幅、店舗の形状などによって、ショーケースや商品棚などに何を置けば売り上げを最大化できるかということが常に意識されている。つまり、カジノのゲーム台も、原理はまったく同じであることから、分類上は小売業にしているという。
また、2001年9月11日のテロが起きたときは、ラスベガスに来る客が激減したため、得意顧客の住所に応じて、ラスベガスやマイアミといった顧客の近くのハラーズへ遊びにくるようなダイレクトメールを打ったという。ホテルの宿泊費も無料にすることで、来場者も多数に上り、売り上げの大幅アップにつながった。
もう1つの例として、コンチネンタル航空も話に上った。同社では、TeradataをベースにしたCRMシステムを活用したことで、航空業界で最下位から1位に躍進したという。
同社では、フライトスケジュールや予約、チェックイン、在庫管理、人事/会計など、さまざまな業務領域でTeradataを導入した。これにより、いわゆる「上得意顧客」を最優先にサービスを提供する業務プロセスを構築するなど、顧客満足度の向上を実現したという。今後は、「第1位からお気に入り」をテーマに、顧客主義を徹底するという。
一方、Teradataのシステム上の特徴は、なんと言っても、数百テラバイトという巨大なデータを扱えること。最新版のTeradataではその上の1ぺタにも対応している。また、データ量の増加に応じてサーバを追加することによって、パフォーマンスがリニアに向上することも優位性として挙げられている。
関連リンク[怒賀新也,ITmedia]
