エンタープライズ:ニュース 2003/04/22 23:18:00 更新


コンテンツセキュリティに踏み出すノキア

ノキア・インターネット・コミュニケーションズは4月22日、アプライアンス製品「Nokia IPシリーズ」の今後のロードマップを明らかにした。これによると年内に、アンチウイルス機能とコンテンツフィルタリング機能を実現する新製品が登場するという。

 ノキア・ジャパンのうちネットワークセキュリティ製品を取り扱うノキア・インターネット・コミュニケーションズは4月22日、プレス向け説明会を行い、同社製品の今後のロードマップについて説明した。

 ノキア・インターネット・コミュニケーションズでは、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズとの提携の元、国内でも大きなシェアを占める同社のファイアウォール/VPN製品「Firewall-1/VPN-1」を搭載したアプライアンス「Nokia IPシリーズ」を開発、提供している。小規模拠点を対象としたローエンド製品から、サービスプロバイダでの利用も可能な「IP740」まで、そのラインナップは8種類に及んでいる。

 OPSECパートナーという形でFirewall-1/VPN-1を利用したアプライアンスを提供しているベンダーは幾つかあるが、同社によると、堅牢さを特徴とする独自OS「IPSO」や高度な「IPクラスタリング」技術、管理ツール「Horizon Manager」による一元的な管理といったところが他にはない特徴だという。また、最近とみに企業システムで需要の高まっているVoIPプロトコル――H.323やSIPについても、アプリケーションレベルでサポート済みだ。

 ノキア・インターネット・コミュニケーションズでは引き続き、Nokia IPシリーズの機能およびラインアップを拡充していく方針だ。

 まず5月下旬をめどに、IPv6への完全対応を図る。これはソフトウェアアップグレードの形で実現される予定だ。

 また、「今年は“セキュア・コンテント・マネジメント”市場に参入する」(同社カントリー・ジェネラル マネージャの柳下幹生氏)。同社はこれまで、IPSOという1つのプラットフォーム上で、ファイアウォール/VPNに加え不正侵入検知システム(IDS)、負荷分散といった機能を提供してきたが、さらにアプリケーションレベルのコンテンツ制御機能が提供される予定である。

 これは具体的には、アンチウイルス機能とコンテンツフィルタリング機能を提供するアプライアンスとなる。メールに代表されるコンテンツの中身までをチェックした上で、不要な、あるいは有害なものをフィルタリングしたり、除去する仕組みだ。IPSOをベースに、トレンドマイクロのほか、複数の企業から提供されるエンジンを組み込むことで、これらの機能を実現していくという。

「これまでの製品の多くは、単一のエンジンでこうした機能を実現していた。これに対しわれわれの製品は、複数のエンジンを組み込むことで、スキャンの精度を高めていく。こうなるとパフォーマンスの劣化が気になるところだが、そこは独自の仕組みを組み合わせることで、1時間あたり12万通といった処理能力を実現する」(柳下氏)。

 もう1つはさらなるスループットの向上である。柳下氏は、ファイアウォールに関する技術や市場がある程度成熟してきたことを踏まえたうえで、さらなる高速化を目指すと述べている。「ギガビットネットワークへの完全な対応を視野に入れ、今年秋には、まったく新しいアーキテクチャの製品を投入する方針だ」(同氏)。

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[高橋睦美,ITmedia]