サイバードは6月1日、リクルートと業務・資本提携すると発表した。本格展開を計画しているモバイル広告事業などに、リクルートの情報サービス事業ノウハウを活用する。リクルートはサイバードに出資して第2位株主となる。
FeliCaなど非接触型IC搭載携帯電話を活用したモバイルマーケティング・広告事業、携帯コンテンツやショッピング事業などで相互乗り入れと連携を進める。
サイバードは6月21日払い込みで総額約42億5260万円の第三者割当増資を実施し、リクルートが全額を引き受ける。リクルートの出資比率は11.01%となり、サイバードの堀主知ロバート社長(11.90%)に次ぐ。サイバードは調達資金を新事業やM&Aに充てる予定。
リクルートはサイバードに社外取締役を1人派遣。両社の代表取締役らで構成する事業推進役員会(ステアリングコミッティ)を設置するなどし、業務提携を確実に進める方針だ。
サイバードは会員合計約360万人を抱える携帯電話向けサイト大手。2008年度までの中期計画では、携帯向けサイト会員をベースにECや広告などの新事業を展開する戦略を打ち出した。一方、リクルートは携帯向けサービスの強化を重要課題に位置付けている。
提携でサイバードは、リクルートの情報サービスや顧客チャネルの豊富さといった強みを新事業に活かしていく。リクルートはサイバードのコンテンツ開発力・運営ノウハウを得て、携帯向け事業展開を加速する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング