KDDIとセールスフォース、携帯電話の企業向けサービス提供で協業

» 2005年06月13日 14時21分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 KDDIとセールスフォースドットコムは6月13日、都内で記者発表会を行い、携帯電話上における企業向けCRMサービスを共同で提供することを明らかにした。「salesforce.com Mobile Edition for au」を共同で販売する。セールスフォースは中堅中小企業向け市場を拡大したい一方で、KDDIは法人向け携帯電話利用を促進する狙いがある。

 セールスフォースは、SOAP/XMLベースのミドルウェア上で、BREW(Binary Runtime Environment for Wireless:Qualcommが発表した携帯電話向けのアプリケーション開発プラットフォーム)で動作する専用のアプリケーションを開発。このアプリケーションを利用することで、ゲートウェイを介すことなく、auの携帯電話とsalesforce.comのサーバ間をSOAPによって直接通信できるようになる。

 提供される具体的な機能は、携帯電話上での顧客情報管理、商談管理、行動予定管理、スケジュール管理などで順次拡大する予定。利用イメージとしては、ユーザーはまず、salesforce.comのサーバ上からau携帯電話にデータをダウンロード。その上で、au携帯電話上で、データの参照、編集、新規データ登録が可能になる。携帯電話とサーバ間では随時データを同期できる。さらに、携帯電話を紛失した場合は、リモート操作によってすべてのデータを消去できるなど、セキュリティ面の懸念にも対応した。

 7月1日から試験サービス、8月1日から無料サービスを行い、10月1日から有料サービスとして展開する予定としている。

 対応機種はW31K、W31SA。サービス料は1575円。オプションとしての位置づけで、salesforce.com Professional EditionおよびEnterprise Editionのいづれかのユーザーであることが前提となる。

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