GPS+DoPaで防犯「コクヨ どこライン」

» 2005年06月27日 18時41分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 コクヨは6月24日、GPSと携帯電話を連携させた子供向け防犯システム「コクヨ どこライン」の提供を、7月11日から始めると発表した。

 GPS機能とドコモの「DoPa」パケット通信機能を持った専用端末を使い、子供や老人の位置を計測。携帯電話やPCから、地図上で位置を確認できる。

 さらに自宅や学校などの住所を拠点として、行動範囲(300メートル〜5キロ)をあらかじめ設定しておけば、その範囲を越えた時点で自動的に緊急連絡が送信される機能を備えた。登録先は3人まで設定できる。

 緊急連絡は、登録されたユーザー宛のEメール以外に、地域のコミュニティFM局にも送信され、保護者からの要請があれば緊急事態をラジオで放送してもらうことができる。当初「FMふくやま」(広島県福山市)からサポートを開始し、順次全国に拡大していく。

 専用端末は90×30×27ミリ、重さは約89グラム。リチウムイオンバッテリーを搭載しており、連続300時間の使用または測位150回が可能。「電源」「通知」「緊急」のボタンが付いており、防犯ベル機能も備えている。子供が危険を察知してボタンを押せば、ベルが鳴ると同時に緊急連絡が3カ所に送信される。

 当初、東京都および広島県から始め、「2006年3月末までには全国へ拡大していきたい」(コクヨ)。説明が必要な商品であることから、同社が家具や文具などで取引のある学校や介護施設、医療機関などを対象に販売を行う。2005年度中に1万5000台のサービス提供を目標としている。

 料金は、初期費用として専用端末が2万9400円、登録料が5000円。月々1500円の利用料のほか、位置確認やエリア外移動への通知は1回に付き30円の料金がかかる。

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