ドコモ、FOMAとムーバの料金プランを統一──時間帯などの区分も廃止

» 2005年07月29日 16時25分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 NTTドコモは7月29日、FOMAとムーバの料金プランを統一すると発表した。新プランでは30秒課金にそろえる。併せて、従来時間帯や距離、通話先によって異なっていた区分も廃止する。新プランの提供は11月1日から。

 新プランは、下表の通り。

プラン名 月額基本料金 無料通話分 30秒あたり通話料
タイプSS 3780円 1000円 21円
タイプS 4830円 2000円 18.9円
タイプM 6930円 4000円 14.7円
タイプL 1万80円 6000円 10.5円
タイプLL 1万5330円 1万1000円 7.875円
標準プラン
プラン名 月額基本料金 無料通話分 30秒あたり通話料
タイプリミット 4410円 2200円 21円
上限額設定プラン
プラン名 月額基本料金 無料通話分
タイプビジネス 1万290円 5500円
法人向け。通話料は1分課金。ドコモ携帯向け通話の場合、平日8時〜19時のビジネスタイムで10.5円、平日19時〜翌8時と土日祝日のオフタイムで31.5円。ドコモ携帯以外向け通話の場合、ビジネスタイムのドコモ携帯以外への通話が15.75円となる。

 パケット通信料は、従来と同様、ムーバで0.315円/パケット、FOMAで0.21円/パケット。また、パケット定額制プランの「パケ・ホーダイ」は、FOMAのタイプM、タイプL、タイプLL、タイプビジネスで利用できる。

 iモードの付加使用料も変更する。従来ムーバは315円、FOMAは157.5円だったが、新料金プランでは210円に統一する。ムーバでは105円の値下げ、FOMAの場合、実質52.5円の値上げとなる。

 また、ボリュームディスカウントなどの一部割引サービスは新料金プランには適用にならない。迷惑メール対策で導入したムーバの「最大400パケット無料」も適用されない(2001年6月18日の記事参照)。従来の料金プランは新規申し込みの受付を終了するが、継続しての利用は可能となっている。

複雑な料金プランをシンプルに

 料金プランを一新する理由は、従来のプランがあまりに複雑だったからだ。「1年くらい前からやらなきゃいけないと言ってきた。これまで大きな料金プランの変更をしてきて、こっちに手が回らなかったというのが実態」と、中村維夫社長は話した。

 2007年には80%くらいが新料金に移行するという想定をしている。

 KDDIとボーダフォンは、既に時間帯や距離、通話先による区分を標準プランでは廃止済み。課金単位も30秒または1分に統一していた。

 また併せて、新料金プラン利用者向けに継続利用契約「いちねん割引」も変更(7月29日の記事参照)。最大25%に割引率を上げ、「ファミリー割引」との併用で最大50%割引を可能にした。

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