データ通信カードを「鍵」に、KDDIが企業向けセキュリティソフト

» 2005年09月26日 23時25分 公開
[ITmedia]

 KDDIは10月3日より、データ通信専用カード端末を一種の鍵として活用することで認証を強化し、ノートPCのセキュリティ向上につなげるソフトウェア「MovaLock for WIN DATA CARD」の販売を開始する。

 MovaLock for WIN DATA CARDは、テラが開発した企業向けセキュリティソフトで、カード端末「W01K」もしくは「W03H」とともに利用できる。あらかじめ電話番号を登録しておけば、カード端末の抜き差しによってPCをロックしたり、逆に解除することができる。また、データを暗号化して保存する「マイロッカー」フォルダも利用できる。

 一般的なパスワード認証に比べると、ユーザーがパスワードを記憶し、管理する手間が省けることがメリットだ。また、指紋認証やハードウェアトークンなどと比較した場合、認証強度はやや落ちるものの、低コストで手軽に導入できる点が特徴となる。

 さらに、ハードウェアトークンを鍵として用いる場合、PCにトークンを搭載したまま丸ごと盗難に遭うというケースが懸念される。MovaLock for WIN DATA CARDはそうしたケースに備え、回線停止認証機能を搭載した。これは、一定時間ごとに基地局にダイヤルアップ接続を行い、通信可能な状態でない限りロックを解除しないようにする仕組みだ。万一ノートPCがカード端末ごと盗難に遭った場合には、カード端末の回線を停止することによってPCがロックされ、第三者によるログインや情報の閲覧を防ぐ。

 MovaLock for WIN DATA CARDの対応OSはWindows 2000/XPで、価格は1ライセンス当たり2625円。

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