携帯電話でPC向けのインターネットサイトが閲覧できる「フルブラウザ」を、利用したことのある携帯電話ユーザーは約1割に上る。楽天リサーチと三菱総合研究所が行った調査で分かった。
調査結果によると、フルブラウザをこれまで利用したことがある携帯利用者は9.5%。男性の利用率が12.5%と高く、年齢別では40代以下が高い。
フルブラウザ利用者のうち、46%のユーザーがインターネット上の検索・ポータルサイトを利用しており、ニュースなど各種情報を得るというユーザーも37.1%いた。以下、交通案内/地図/旅行が26.7%、ショッピングが21.8%、ブログが19.8%と続く。約4割が今後利用したいと答えており、フルブラウザへの期待は高い。
一方で、従来の携帯電話コンテンツへの影響も出始めている。携帯公式サイトで有料で提供されているコンテンツの中には、PC向けサイトであれば無料のものも多いからだ。
フルブラウザ利用者のうち、13.4%が携帯向けサイトの利用が「減った」と回答。「増えた」と答えた9.4%を上回った。また、有料コンテンツの利用額が「減った」と答えた利用者は15.3%と、「増えた」(7.4%)を上回っている。
フルブラウザの普及が進むにつれ、一部のコンテンツプロバイダはビジネスモデルの転換を迫られるかもしれない。「今後フルブラウザの利用者数が増加するにつれて、携帯電話を対象とした有料コンテンツサービスが徐々に影響を受ける可能性も考えられる」(楽天リサーチ)
調査は9月30日から10日4日にかけてWeb上で実施された。回答者は2460人で、うち携帯電話キャリア(ウィルコム除く)の携帯利用者は2074人。記事中の数字は、携帯利用者に対する割合となっている。
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