UFJニコス、「スマートプラス」の積極展開方針を策定 おサイフケータイでクレジット

» 2005年12月12日 15時17分 公開
[ITmedia]

 UFJニコスは10月5日、非接触ICクレジット決済サービス「スマートプラス」を積極的に展開していく方針を取りまとめたことを発表した。

 「スマートプラス」は、利用前にチャージの必要がない決済手段として、旧日本信販が開発したもので、キャッシング機能を兼ね備え、金融機関ATMでの利用も可能。既存のカードインフラとの親和性が高いことから、専用リーダーライターとPOS端末との接続が、比較的容易に実現できる。

 UFJニコスは今後、「スマートプラス」スキームを搭載したクレジットカード、および携帯電話が利用可能な加盟店を拡大するため、総額50億円程度の投資を行なうほか、三菱UFJフィナンシャルグループと協働し「スマートプラス」対応ATMの拡大を行う(7月29日の記事参照)。また、非接触ICチップを活用する他のクレジット決済スキームおよび電子マネースキームと連携し、各決済スキームと共用可能な加盟店端末を開発・展開していく。

 現在スマートプラスを利用できる店舗は、タスコシステムの飲食チェーンなど。タスコシステムはソバの「高田屋」、焼鳥の「とり鉄」、中華の「暖中」など、27の異なるブランドで外食チェーンを展開しており、8月22日から、北前そば高田屋「上野店」「池袋東口店」、北前炙り高田屋「上野店」「池袋東口店」の直営4店舗に「スマートプラス」を導入している。フランチャイズ店にも随時サービスを拡大していく方針。両社は今後、携帯電話を活用した販売促進策の投入など、各種マーケティング活動でも協働していく予定だ。

 このほか、ジュンク堂書店、アサヒビバレッジサービスの一部の飲料自動販売機(12月12日の記事参照)などでも導入が始まっている。

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